報告書07 2004年01月04日発表


努力〜栄光に近道なし〜

このお話は戦争を生き延びて帰ってきたおじいちゃんが
いまでも、戦っているということを恐ろしいまでにたたきつけられたお話である。


久々に田舎に帰省し、疲れ果てた夜の出来事・・・


戦争話をおじいちゃんから聞くのが大好きな私は
ずいぶんと長い間話し込んでいた。
すると、おじいちゃんが・・・

そろそろ、風呂に入ったらどうだ?と言った。

そう言われた私は、じゃ、入ってくるよと長旅の疲れを
癒すためにすぐさま風呂へと向かった。



風呂は最近、超近代的な風呂に改造され

おじいちゃん、おばあちゃんには使いこなせないような機能が満載であった。

脱衣所で服を脱いでいると外からおじいちゃんの声がした・・・


お〜い。
シャンプーはおじいちゃんおばあちゃんのがあるから」
気をつけてな。


おじいちゃんって張ってる方を使いなさい・・・



なぜか、シャンプーを使い分けてる
おじいちゃんとおばあちゃんが不思議だが

とりあえず、風呂に入ってみた。


体をシャワーで流し、頭を洗おうとシャンプーを探した。
確かに2つのシャンプーが並んであり
【おじいちゃん】【おばあちゃん】と張ってある。

おじいちゃんと張ってあるシャンプーを手に取った瞬間

我が目を疑った・・・











ダメージヘア(硬い髪用












ダメージヘア・・・日本語で言えば【痛んだ髪】である。


うちのおじいちゃんの頭は、見事なまでの無毛地帯・・・


そう、おじいちゃんの髪の毛というなの兵士たちは


すでに全滅しているのである。


いわゆるハゲである


そんなうちのおじいちゃんが、ダメージヘアシャンプーを使用しているのである。


ハゲているおじいちゃんがダメージヘアシャンプーを使っているのは
歯を食いしばれば何とか許すことが出来る

でも、許せないんです・・・





硬い髪用】ってのが!!


だって、硬いも何も髪がないんですもの!!



たぶん、うちのおじいちゃんは何も理解していないかもしれない
いっそ、何も理解していない方が私からすれば幸せなんです。

間違っても・・・
このシャンプーで髪が生えてくるなんて思ってないよね・・・



おじいちゃん・・・


そして、風呂から上がった私は

おじいちゃんにダメージヘアシャンプーの意味を知らせることなく
この夜は明けたのであった。


この意味を知らせることは、おじいちゃんにとってあの戦争以来



2度目の敗戦の知らせになってしまうのである。



そんな知らせをしらないおじいちゃんは、
ハゲと言う名の無敵艦隊と戦っているのかもしれない!!

ご感想はまで。

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